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WiMAXの速度は速い?実測や通信制限を徹底解説

ワイマックスの速度は速い?実測値や通信制限を徹底解説

これまでインターネットの通信速度に制限がかかってしまい、携帯やパソコンが利用できない状況に悩まされたことが一度はあるのではないでしょうか?


WiMAXの速度や通信制限に不安を抱いているのであれば、これは知っておきたいところです。 WiMAXの実際の速度や制限を知りたい、あるいは速度が遅い場合の原因と対処法を知りたい、そもそもWiMAXが実用的なのかを知りたいなどの事情もおありだと思います。

また、そもそもWiMAXとはどういうものか、自分の利用環境に合っているのかを知らずに利用するには注意が必要です。


そこで、当ページではWiMAXを利用したことがない人もWiMAXがなにかを理解し、通信速度の実用性を踏まえてWiMAXを利用するかどうかを検討できるようにご説明いたします。


当ページを読んでいただき、WiMAXの実測や速度の改善方法などを理解いただき、WiMAXがご自身の生活の中で実用的か判断できるようになれば幸いです。


WiMAXについて

すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、まず最初にWiMAXとは何なのか簡単に説明します。WiMAXの仕組みや他の回線との違いを理解し状況に応じてWiMAXの特徴を最大限に活用してください。


WiMAXとは

WiMAXとはWorldwide Interoperability for Microwave Accessの頭文字を取ったものです。

これだけ聞いても、いまいち想像がつかないですよね。

簡単に説明をすると、WiMAXとは無線インターネット回線の一種です。無線インターネット回線は、LANケーブルなどでルーターにインターネット回線をつなげる必要がなく、小型ルーター自体が回線電波を直接受信しインターネットが利用できるようになります。


携帯電話などで使用されている回線もモバイル回線といい、無線インターネット回線の一種です。 しかしWiMAX回線とモバイル回線は実は違った特徴があります。モバイル回線は携帯電話などによる音声通話の充実性を前程としていますが、WiMAX回線はデータ通信に特化した通信規格です。よって、WiMAX回線はモバイル回線と比較してより大きな容量のデータをより速く扱うことができます。

現在は、この通信規格を利用したサービスが普及してきたことからWiMAX通信規格を用いたサービス自体がWiMAXと呼ばれることが一般的となりました。


まとめると、 WiMAXとは小型ルーターを利用し、屋内外問わず無線で高速なデータ通信を可能とするサービスのことです。



WiMAX2+とは?

WiMAXの他にWiMAX 2+もあり、2つは果たして同じものなのかまったくの別物なのか混乱していしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。WiMAXに続いて、WiMAX2+もこちらで簡単にご説明します。

WiMAX2+とはWiMAXよりも通信速度の速いサービスのこと。WiMAX同様、UQコミュニケーションズより提供されているWiMAX通信のサービスです。 WiMAX通信規格によるサービスが開始した当初はUQWiMAXのちにWiMAXと名称が変わったサービスのみが提供されていました。 技術の発達と利用者の普及により、これまでよりさらに速く通信がおこなえるWiMAX2+が2013年に誕生しました。

WiMAX2+はより広い周波数帯の利用が可能となったため、WiMAXと比較してWiMAX2+は大幅に通信速度が速くなったことが一番の特徴です。

現在ではWiMAX2+が主流となり、現在販売されているWiMAX通信用の小型ルーターもほとんどがWiMAX2+に対応しています。現在はWiMAXのサービス提供は終了しており、WiMAX2+のみが提供されています。 したがって、現在WiMAXとはWiMAX2+を指すことが一般的になりました。



WiMAXの速度は実際どうなのか?

それでは実際に、WiMAXが実際にどれくらいの速度で通信が可能で、なにができるのかをご紹介していきます。


まず前提として、WiMAXの通信速度は利用するモバイルルーターや使用環境によって、速度が変わってきます。2020年に発売が開始したWX06という機種のモバイルルーターを利用した場合、通信速度は下りで最大440Mbpsとなっています。

ただし、これはあくまでもシステム上の最大速度を示しているため、最適なコンディションがすべて整ったうえでの速度です。つまり、実際に私たちがWiMAXを利用する際には最大速度の数値より低いことが通常であると考えられます。


現在は、WX06の他にも5G通信に対応した最新機種などが登場しており、こちらは5G通信が可能なエリアでは下りで最大2.2Gbpsとかなり高速です。しかし、こちらも5G通信が可能な環境で最適な条件が整ったうえでの数値ですので、実際にはさらに低い通信速度になります。

現在、国内で5G通信が可能な地域はまだまだ限られているので今後の5G通信の普及に期待したいと思います。



実際に利用した際はどれほど速いのか?

5G通信に対応した機種に関しては、5G回線の対応エリアがまだまだ限られているので、ルーターWX06の通信速度をもとに説明していきます。WX06を利用した際、実測は下り速度が平均10~30Mbpsであるケースが多いです。

下り最大速度440Mbpsと比べると10~30Mbpsは大幅に通信速度が下がっていますよね。10~30Mbpsと聞いても実際にどれくらいの速さなのかイメージがつきにくい方も多いかもしれません。 具体的に、10~30Mbpsの通信速度どの様なことが問題なくおこなえるのか下記の表にまとめました。


使用用途必要な速度利用可能
メッセージの送受信(メール、LINEなど)1Mbps
Webサイトの閲覧1Mbps
SNSへの写真投稿3Mbps
動画の視聴(YouTubeなど)3Mbps
重たいファイルの送受信5Mbps

表のとおり、メールやLINEの送受信やWebサイトの閲覧に関しては1Mbpsもあればストレスなく利用できます。

YouTube動画の視聴やビデオ通話、SNSへの写真投稿は大体3Mbpsあれば無理なく利用できます。 さらに画質の高い映像を視聴したい際や、動画など重たいファイルのアップロードをおこなう際は5Mbps以上が必要となってきます。


つまり、通信速度が 平均10~30Mbpsもあれば日常においての利用にほぼ支障はないことがわかります。



環境や条件によって実際の速度は変わる

WiMAXサービスの対象エリアであれば平均10~30Mbpsの速度で通信が可能なので問題はないのですが、使用環境などによっては、速度が落ちてしまうケースもあります。
WiMax回線の電波は障害物を避けて回ることが苦手なため、使用場所によっては障害物に対して電波が遮られ十分に速度が出ない可能性があります。

障害物などによって電波が遮られる具体的な例としては、トンネルの中や地下、山間部、海岸などが挙げられます。


その他にもインターネットを利用する時間帯によって通信速度が影響される場合が考えられます。 WiMAXの普及により現在は多くの利用者がいるため、夕方~夜間などは利用者が密集する時間帯のため回線が混雑してしまうことがあります。

多くの利用者によって回線が混雑してしまうと、高速道路の渋滞のように、通信速度も落ちてしまうケースがあります。

その他にも、WiMAXを利用するにあたってある一定の条件により通信速度が意図的に制限されてしまうことがありますので次の章で具体的にお話します。



通信速度に制限がかかることも!?

WiMAXを利用する際、状況によっては通信速度が制限されてしまう場合があります。

利用するプランによって、通信速度が制限される条件が異なるので、大きく分けて2種類のWiMAX利用プランを先にご紹介します。

WiMAXには大きく分けて2つのプランがあります。UQ Flatツープラスとギガ放題プランです。UQ Flatツープラスに関しては2019年より新規の受付も終了しており利用している方は少ないかもしれません。
こちらのプランは利用価格が抑えられている反面、快適に利用できるデータ量が限られています。その反面、ギガ放題プランに関しては利用できるデータ量は基本的には無制限であり、現在新しく契約をする場合はこちらのギガ放題プランを選ぶことになります。



ある一定の条件で制限がかかってしまう

まず、UQ Flatツープラスの場合、月間の使用データ量が7GBを超過してしまうと超えた時点で通信速度が128kbpsと一気に制限されてしまいます。多くの携帯会社でも利用者がある一定の使用データ量を超えてしまうと128kbpsまで通信速度を制限する場合が多いです。

速度が制限された中で、スマートフォンを利用する際にストレスを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。現在、このプランは新規契約は受け付けていないので、新しく契約を考えられている方は心配ありません。


次に、ギガ放題プランの無制限に近いプランがあります。ここからはギガ放題プランを前提として、通信速度に制限がかかってしまうケースとその仕組をご紹介します。 ギガ放題プランは基本無制限でデータの使用が可能ですが、3日間で10GB以上のデータを利用してしまった場合に限り、翌日の18時~翌2時まで通信制限がかかってしまいます。

なぜ、18時~翌2時なのかというと、この時間帯が最も利用者が多く回線が混雑してしまうケースが高いためです。多くの方が帰宅し、自宅などで自由な時間にインターネットを利用している時間帯なので、みなさまも一番インターネットが使いたい時間帯であるかもしれません。

裏を返せば、この8時間を避けてインターネットを利用すれば、通信制限の問題もあります。そのうえ、UQ Flatツープラスと違い、ギガ放題の場合は制限された速度であっても1Mbpsの通信が可能ですので、128kbpsに比べると大幅に速い速度を維持できます。



1Mbpsでどこまでできるの?

1Mbpsあれば、LINEのテキストメッセージはもちろん、通常画質の動画視聴も可能です!その他、LINEやSkypeをつかった音声通話、ウェブサイトやSNSの閲覧も問題ありません。
しかし、重たいファイルの送受信や高画質動画の視聴、オンラインゲームなどはタイムラグなどが所持てしまう恐れがあります。



通信速度が遅くなる原因を理解して対処しよう

ここまでは通信速度に制限がかかった場合の話をしてきましたが、制限がかかっていない状態でも通信速度が遅く感じてしまうことが場合によって考えられます。通信速度は利用する場所や時間帯など環境によって変わってくるため、受信・接続・機器の3要素に分けて遅くなる原因と対処法を紹介していきます。

原因と対処法をよく理解したうえで、WiMAXで快適な通信環境を手に入れましょう。



受信環境

まずはじめに、通信速度が変わってしまう要因としてWiMAXの受信環境が原因の一つとして考えられます。

WiMAXはこの数年で通信電波が届く対象エリアをさらに拡大し、都心部を中心に充実しています。しかし、山間部などに関してはまだ電波が届かない地域が多いです。
WiMAXを利用する際は、利用する地域がWiMAXの通信対象エリアであるか、あらかじめ確認をしましょう。WiMAXの対象エリアを確認する手順は以下のとおりです。



  1. UQ WiMAXの公式サイトにあるエリアマップのページへアクセス
  2. 利用したい地域をマップで検索、あるいは住所を入力して検索
  3. 検索後、利用したい地域が地図上で紫色に表示されていれば対象エリアです。

上記の方法を活用すると具体的にどこまでWiMAX回線が受信しやすいのかがひと目でわかります。ちなみに都心部などは通信設備が整っているので、対象エリアが広く、比較的につながりやすいことが多いです。


上記の方法で検索し、利用したい地域が対象エリアから外れた際は、WiMAXのオプションとしてau 4G LTE回線を追加できます。こちらの回線は周波数帯がWiMAX回線とは異なるため、WiMAX回線と比較すると速度は落ちてしまうかもしれませんが、カバーしているエリアがより広いのでWiMAX回線が届かない地域でも通信が可能になる可能性があります。

ご利用する地域に応じて、オプションの追加を検討してみるとよいかもしれません。ただし、現在はスマートフォンなどでもテザリング機能が使えることが多いので一時的な利用などであればそちらの活用もおすすめします。



接続環境

続いて、WiMAXの接続環境も通信速度が変化する要因の一つとして挙げられます。
通信速度が遅くなってしまう要因の一つとして、ルーターと接続機器の関係性が重要です。

WiMAX回線の電波はモバイル回線と比較して周波が高く高速であると同時に、障害物などに対して弱い性質を持っています。ルーターと接続機器(パソコンやスマートフォンなど)の間にコンクリートや断熱材が使用されている壁などが干渉してしまうと速度が遅くなる確率が高まります。

その他に、スマートフォンやタブレット、パソコンなどが密集する場合や無線機能を持った家電機器が多い環境では電波が干渉してしまう恐れがあります。複数の機器による電波が干渉してしまうと、WiMAXとの接続環境に影響を及ぼし本来の通信速度を発揮できないケースがあります。


その対処法として、周波数帯を切り替えることができるルーターを利用をおすすめします。本記事でもご紹介しちえますモバイルルーターWX06には周波数を2.4GHzから5GHzへ切り替えられる機能がついています。ルーターの設定から周波数帯を切り替えることで干渉している電波を避けることができ、通信速度が改善するケースがあるのでぜひお試しください。



接続環境

最後にWiMAXを利用する際に十分な通信速度が得られない原因の一つとして、モバイルルーターの状態が考えられます。モバイルルーターには省電力モード、ノーマルモード、ハイパフォーマンスモードの3つの通信設定が存在します。モバイルルーターはバッテリーで駆動しているため、バッテリーの消費を抑えるために省電力モードが搭載されています。

しかし、バッテリーの消費を抑えると機器のパフォーマンス自体も抑えていますので、回線が混雑する環境などでは消費電力モードですとハイパフォーマンスモードと比較して、十分にパフォーマンスを発揮できないケースがあります。


普段より通信速度が遅いと感じたときにはモバイルルーターの通信設定をハイパフォーマンスモードに切り替えてみることをおすすめします。



WiMAXは結局おすすめ?

これまではWiMAXの通信速度や制限の仕組み、通信が遅い場合の原因と対処法を話してきました。ここからは、「結局WiMAXは使えるのか」説明します。WiMAXはモバイル回線や光回線と違った特徴を持っていますので、それらの特徴をよく理解したうえで、WiMAXを上手に活用しましょう。



WiMAXはすぐに使える!工事の必要なし!

WiMAXの大きな特徴のひとつとして、使用を開始するにあたってインターネット開通の工事が必要ありません。

自宅でインターネットの利用を始めるにあたって、光回線などは回線を開通する工事が必要となる場合があります。回線工事には工事費用約2万円(高ければ4万円)かかってしまうケースも珍しくありません。

そのうえ、回線工事に立ち会う必要が出てきますので、工事の日程調整などで苦労された方も多いのではないでしょうか? WiMAXの場合、契約後にモバイルルーターさえ手に入れば簡単な初期設定をご自身でおこない、すぐに使い始められるのが大きなメリットです。



WiMAXは利用対象エリアが広い

現在、WiMAX回線が対応のエリアは全国主要都市において99%以上、全国での人口カバー率が90%以上と非常に充実しています。サービス開始当初はエリアが限られていることが多かったのですが、この数年で技術が発達したうえ、利用者の普及によりサービス対象エリアも格段に広がりました。

また、WiMAXが提供しているモバイルルーターはサイズが小さいので、外出時などに簡単に持ち運ぶことができます。光回線などの固定回線と違い、気軽に持ち歩くことができるので、通勤や通学時など移動中に使える他、出先で急にインターネットが必要になった際に高速通信が可能です。



日常生活で使うには十分な通信速度

WiMAX回線はスマートフォンなどのモバイル回線に比べ、通信速度が格段に速いです。モバイル回線は音声通話の性能を充実させることが前提の回線なので、扱えるデータ量や通信速度には限界がある反面、幅広いエリアの対応を目的としています。代わって、WiMAX回線は大きな容量のデータの高速通信が前提とされていますので、屋内外に問わず大容量のデータを高速に取り扱うことが可能です。


また通信速度が速いだけでなく、扱うデータのキャパシティが大きいため、複数の機器を同時に接続が可能です。現在はスマートフォンのテザリングなどでも無線インターネットへつなげることができますが、対応できる台数には限界があります。ご自宅などでスマートフォン、タブレット、パソコンなど複数の機器を複数人が扱う場合は、テザリングはおすすめできません。

WiMAXのモバイルルーターWX06ですと同時に16台まで接続が可能です。また、自宅などでのみ利用を前提とした据え置き型のホームルーターであれば最大40台前後の同時接続が可能となっています。


WiMAXであれば、複数の機器を同時に接続できますので、あらゆる場面にも対応できるメリットが大きな特徴の一つです。



まとめ

ここまでWiMAXの基本情報から通信速度や実用性を話してきましたが、あらためておさらいをします。


  1. WiMAXとは独自のインターネット回線を利用した通信サービス。
  2. 回線工事をせずに高速で大容量データが扱える。
  3. 3日で10GB以上利用すると一部の時間帯で速度制限がかかる。
  4. 実測値は10Mbpsから30Mbpsなので十分な速度
  5. 屋内外問わず利用することができるが、環境にとって繋がりにくい場合もある

以上が、記事の内容のまとめです。


いかがでしたでしょうか?この記事がWiMAXをすでに利用されている方や検討されている方にとって、快適な通信ライフを楽しむ手助けとなれれば幸いです。 WiMAXの通信速度や特徴をよく理解したうえで、充実したインターネット環境を手に入れてみてはいかがでしょうか。


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