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ワイマックスの置くだけWiFiの速度や料金を他社と比較!
コンセントに差し込むだけで手軽に高速通信を手に入れることができるWiMAXのホームルーター。引っ越し先でのネット環境で悩んでいるのであれば、特に気になる選択肢かと思います。
そんなWiMAXのホームルーターですが、実は契約前にチェックしておきたい注意点がいくつかあるのをご存知でしょうか、この注意点を知らないまま契約すると「自分には合わなかった…」と後悔することも。
そこで、この記事ではWiMAXのホームルーターについて契約前に押さえておきたい特徴や注意点を解説していきます。さらには、確実にお得な料金で契約する方法も紹介しているので、WiMAXのホームルーターを検討しているのであれば是非読んでいただきたい内容です。
当ページを読んでいただき、WiMAXの実測や速度の改善方法などを理解いただき、WiMAXがご自身の生活の中で実用的か判断できるようになれば幸いです。
まずはWiMAXのホームルーターがどのようなサービスであるのか、基本的な情報から紹介してまいります!
WiMAXのホームルーターはどんなサービス?
初めにWiMAXホームルーターがどのようなサービスであるのか基本的な情報を確認していきましょう。
そもそもホームルーターとは、コンセントにつなぐだけで高速通信がおこなえる自宅用のWi-Fiルーターのことです。ホームルーターの他にも、インターネット環境をと整える選択肢としては「モバイルルーター」「光回線」があります。では、ホームルーターと、モバイルルーターや光回線は一体どの部分が異なっているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
ホームルーターはモバイルルーターや光回線と比較すると、それぞれ特徴が異なり、メリットやデメリットも状況に応じて異なります。下記の表にそれぞれの特徴をまとめました。
ホームルーター | モバイルルーター | 光回線 | |
---|---|---|---|
工事の必要 | 必要なし | 必要なし | 必要あり |
同時接続台数 | 約20~40台 | 約16台 | 無制限 |
通信の安定性 | ◯ | △ | ◎ |
持ち運び | △ | ◯ | ✕ |
上記の表をご覧いただくと分かるように、それぞれの端末には下記のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
・ホームルーター:工事が不要で安定した回線をすぐ使える
・モバイルルーター:工事が不要で、ルーターの持ち出しも可能なためどこでも回線を利用可能
・光回線:最も回線が安定しており、多くの人が同じ回線を利用可能
デメリット
・ホームルーター:屋外での仕様や持ち運びに向いていない
・モバイルルーター:同時接続数が限られ、通信の安定性に劣る
・光回線:回線工事が必要で持ち運ぶことは一切できない
ここまでで、ホームルーターがどのような商品であるのかかなりお分かりいただけたはずです。続いては、このホームルーターがどのような人におすすめなサービスであるのか見ていきましょう。
WiMAXのホームルーターはどんなひとにおすすめ?
ホームルーターの特徴を踏まえたうえで、どの様な人にホームルーターの利用がおすすめなのかご紹介していきます。
結論からお伝えしてしまうと、ホームルーターは下記のような方におすすめです。
・回線工事ができない人・避けたい人
・同時に複数の機器を接続したい人
・外出時にWi-Fi通信が必要ない人
その理由について一つずつ見ていきましょう。
・電柱から自宅までの距離が遠い(戸建ての場合)
戸建の場合、光ファイバー回線を電柱から自宅へ引っ張ってくる工事をおこないます。そのため、電柱から自宅までの距離が遠すぎた場合や、河川や国道を跨ぐ必要が出てくる際は工事が難しいケースがあります。
・すでに別の回線が導入されている(マンションの場合)
マンションの場合、管理人がすでに別の回線を導入しているケースがあります。すでに回線を導入している場合、入居者が利用する回線を限定している場合があるので、注意が必要です。
・管理人の許可が降りない(マンションの場合)
光回線の工事には部屋の状況によっては穴を開けなければならないことがあります。工事をおこなう前に管理人の許可を得る必要があるので、注意してください。
このように、回線工事ができる物件であるかは事前に確認する必要がある他、工事には通常費用がかかります。工事費に関してはサービスによって異なりますが、高いところでは4万円ほどかかってしまうことも。
引越し先やご自宅でインターネット通信の導入の費用と手間を抑えたいのであれば、ホームルーターがおすすめです。
同時に複数の機器を接続詞たい人
工事が必要なく、電源を入れるだけですぐに使用が可能なホームルーターですが、もうひとつ大きな利点として、同時に接続できる台数がモバイルルーターと比較して多い点が挙げられます。
自宅ではスマートフォンやパソコン、タブレットやテレビ、スマート家電など多くの機器がインターネットにつなぐことができます。一人暮らしであれば、利用する台数も限られるためモバイルルーターでも賄えるかもしれませんが、友人や来客が来た際にはモバイルルーターだけですと厳しいかもしれません。
また、ご自身だけでなくご家族がインターネットを利用する場合、モバイルルーターに比べホームルーターのほうが安定して複数の機器に電波を送ることが可能です。機種にもよりますが、ホームルーターは約20台~40台ほど同時接続が可能ですので、家族が同時に接続したとしてもまだ余裕があります。
加えて、電波を受信できる距離も重要になってきます。モバイルルーターは携帯することを前提に小型化されているので、ルーターから接続機器へ発信できる電波の距離も限られています。しかし、ホームルーターであればインターネットを利用する際にルーターの近くにいる必要もなく、離れていても電波を受信することができます。
外出時にWi-Fi通信が必要ない人
ホームルーターの利用を検討するうえでもう一つ重要な要素として、外出時のインターネット通信の必要性が挙げられます。ホームルーターは屋内の利用を前提としているためコンセントから電源を供給しなければなりません。
よって、モバイルルーターのように外出時に利用することはできません。スマートフォンの場合は、モバイル回線による無線通信が可能なため問題ないですが、タブレットやパソコンを外出時に利用することができず困った経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
カフェなどでお仕事をされる方や、移動時にもWi-Fi接続が必要な方は、モバイルルーターを検討してもよいかもしれません。ただし、現在の多くのスマートフォンはテザリング機能を備えており、スマートフォンを中継機として他の端末へインターネット通信を送ることができます。
したがって外出時にWi-Fiの利用が少なく、普段は自宅やオフィスで仕事をされている方や、動画を見る際も自宅が多い方にはホームルーターをおすすめします。
WiMAXと他社のホームルーターを比較!
ホームルーターの特徴を理解しても実際にどの機種を選べばよいか迷ってしまう方もいらっしゃると思います。ここからは、当ページがおすすめするホームルーターの種類とその理由についてわかりやすく説明していきます。
WiMAXとSoftBank Airを比較
冒頭で前述しましたが、現在国内で主なホームルーターを展開しているのは「WiMAX」と「SoftBank Air」の2つです。ここでは、WiMAXの「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」とSoftBankの「SoftBank Air ターミナル4」の2機種を比較し、それぞれの特徴を下記の表にまとめてみました。
Speed Wi-Fi HOME 5G L11 | SoftBank Air ターミナル4 | |
---|---|---|
下り速度 | 2.7Gbps | 481Mbps (一部の地域では963Mbps具体的な地域は非公開) |
上り速度 | 183Mbps | 非公開 |
通信回線 | au 5G(Sub6) au 4G LTE WiMAX 2+ | 4G/LTE (SoftBank) |
通信制限 | 無制限 (条件あり)*1 | 無制限 (時間帯によっては制限がかかることがある) |
同時接続台数 | 30台 | 64台 |
端末料金 | 0円 | 実質無料(36回分割払い、割引利用時) |
月額料金 | 4,268円~ (契約プロバイダによってさらに安くなる) | 4180円~ (契約から13ヵ月目以降は5,368円) |
契約住所以外での利用 | ◯ | ✕ |
おすすめはWiMAX
通信速度や料金形態が異なるWiMAXとSoftBank Airですが、当ページでおすすめしているのはWiMAXです。
大きな理由としては以下の3点です。
- 通信速度
- 端末料金
- 月額料金
通信速度に関しては、SoftBank Airの速度情報は不明瞭であることが挙げられます。一部地域によっては、963Mbpsでるのですが、具体的にどこかは公開されておりません。 加えて、上りの速度も公開していないので、実際にどれほどの速度がでるのかはわからない状態です。その反面、WiMAXに関しては下りと上りの速度も明確に発表されています。
端末料金に関しては、両機種とも無料なのですが、条件があるので注意しておきましょう。携帯会社ではよくある仕組みですが、端末料金を分割払いで支払うと同時に毎月の端末代金が割り引かれる仕組みになっています。 36ヵ月利用を続けるのであれば、端末料金は実質無料ですが、途中で解約をしてしまうと残りの端末料金(満額59,400円)を支払わなければならないので注意が必要です。
月額料金に関しては、長期的に利用することを考えるとWiMAXがおすすめです。WiMAXやSoftBank Airには契約プロバイダが複数あり、それぞれでキャンペーンや料金体系が変わります。
たとえば、BroadWiMAXでWiMAXを契約すると契約初期は月額2,999円からスタートします。
同じく、モバレコAirからSoftBank Airを契約すると月額2,167円からスタートすることができます。しかし、25ヵ月目以降はモバレコAir よりBroadWiMAXのほうが料金が安くなりますので、長期的な利用を考えるとWiMAXのほうがおすすめです。
下記にBroadWiMAXとモバレコAirの月額料金をまとめました。
BroadWiMAX | モバレコAir | |
---|---|---|
月額料金 | 1ヵ月~3ヵ月:2.999円/月 4ヵ月~24ヵ月:3,753円/月 25ヵ月~:4,413円/月 |
1ヵ月~2ヵ月:2,167円 3~24ヵ月:3,679円/月 25ヵ月~:5,368円/月 |
上記3点をまとめますと、WiMAXのほうがSoftBankより通信速度が明確で、端末料金の支払いの心配もなく、長期的に考えると月額料金が安いため、WiMAXをおすすめしています。
WiMAXの利用プランはどれがおすすめ?
WiMAXのホームルーターを使用する際に、利用プランも選択する必要があります。プランによって通信速度や月額料金がかわってきますので、ご自身の使い道にあったプランを選ぶようにしましょう。
『ギガ放題』と『ギガ放題プラス』
WiMAXでは現在大きく分けて2種類の利用プランを提供しています。『ギガ放題』と『ギガ放題プラス』です。この2種類のプランの大きな違いは通信量です。下記の表に両プランのデータ通信量に関する違いをまとめました。
ギガ放題 | ギガ放題プラス | |
---|---|---|
通信制限(WiMAX+2) | 3日間で10GBまで | 3日間で15GBまで |
オプションサービス (4G/LTE) | 月7GBまで | 月15GBまで |
オプションサービスの上限を超えた場合 | WiMAX+2の速度も制限されてしまう | WiMAX2+はそのまま利用可能 |
使用するデータ量で選ぼう
WiMAXは基本、通信量は無制限ですが、3日間である一定の利用データ量を超過してしまうと、翌日の18時~2時までの間、速度制限かかってしまいます。ギガ放題の場合は3日間で10GBまで利用が可能ですが、ギガ放題プラスですと15GBまで利用が可能です。
その他、モバイル回線(au回線)とWiMAXの回線を組み合わせることで利用エリアや通信速度を高めたい場合にはオプションのサービスを追加することができます。しかし、こちらも上記の表のとおり利用できるデータ量が異なります。
ギガ放題プランの場合ですと、4G/LTE回線を7GB以上利用してしまうと、普段使っているWiMAX2+の回線にも月末まで速度制限がかかってしまいます。ギガ放題プラスの場合、15GB以上4G/LTE回線を利用してもWiMAX2+の回線に速度制限がかかる心配はありません。
プランの料金の差は500円程度ですので、普段から利用するデータ量が多い方、あるいは複数人でホームルーターを利用する場合はギガ放題プラスをおすすめします。逆に一人暮らしで、重いデータ(動画など)を扱わない方はギガ放題で十分のケースも考えられます。ご自身の使用用途によって、プランを使い分けてみるとよいでしょう。
WiMAXを契約する前に注意すべきポイント
手軽に利用できるホームルーターですが、契約は店頭でもオンラインでも可能です。契約方法はとてもシンプルですが、利用条件や契約内容、ホームルーターの特性をよく理解しないまま契約をしてしまうと、期待していた通信環境が得られず後悔をしてしまう可能性があります。
そんな失敗をしないためにも、ここでは契約前に注意すべきポイントを4つご紹介します。
対象エリアの確認を忘れずに!
WiMAXのホームルーターを利用するにあたって、必ず最初に確認していただきたいのは、ご利用を予定している地域がWiMAX通信の対象エリアであるかです。
WiMAXの通信規格、『WiMAX2+』は高速データ通信を前提として開発された通信規格であり、4G/LTEとは通信規格が異なります。したがって、カバーしている対象エリアも異なる地域があるので注意が必要です。
ご利用されている携帯電話の電波が入っているからといって、WiMAXも使用できるととすぐに判断しないように気をつけましょう。
WiMAXの対象エリアの確認方法は以下のとおりです。
- UQ WiMAXの公式サイトにあるエリアマップのページへアクセス
- 利用したい地域をマップで検索、あるいは住所を入力して検索
- 検索後、利用したい地域が地図上で紫色に表示されていれば対象エリアです。
利用プランを比較した際にも触れましたが、WiMAXにはある一定の条件によって通信制限がかかってしまいます。どれも無制限に近いプランですが、3日間で10GB(ギガ放題プラスの場合は15GB)以上のデータを利用した場合に限り、翌日の18時~翌2時まで通信制限がかかります。
この時間帯は多くの方が帰宅し、自宅などで自由な時間にインターネットを利用している時間帯なので、みなさまも一番インターネットが使いたい時間帯であるかもしれません。しかし、裏を返せばこの8時間以外は制限はなく通常通り使用することができます。
制限された場合であっても1Mbpsの速度で通信が可能ですので、メッセージやメールのやりとり、音楽再生などは問題ありません。
最高速度は期待しない!
おすすめのホームルーターを紹介した際に、最大速度について触れましたが、最大通信速度は実際の速度と異なることをよく理解しておきましょう。最大通信速度は、あくまでもシステム上の最大速度を示しているため、最適なコンディションがすべて整ったうえでの速度に過ぎません。実際には、時間帯や場所によって速度は異なり、ほとんどのケースで実測値は最大速度よりも低いです。常に最大速度が出るわけではないので、気をつけましょう。
WiMAXの速度については下記の記事に詳しく説明しています。
記事:『WiMAXの速度は速い?実測値や通信制限を徹底解説!』
プロバイダによって料金が違う!
WiMAXのホームルーターを導入する際は、UQWiMAXの公式サイトからでなくても契約をすることができます。契約プロバイダがことなっても、WiMAX通信に変わりはないので、通信速度や制限、実測値についてはすべて同じです。契約プロバイダによって、初期費用や月額料金が異なりますので、プロバイダをよく比較したうえで導入することをおすすめします。
申し込みから利用までの基本的な流れ
WiMAXのホームルーターを導入する際に、どのような手続きが必要なのか、何日後には使えるようになるのかなど気になる方もいらっしゃるかと思います。 最後に、申し込みから利用開始までの基本的な流れについて簡単にご説明します。ホームルーターを申し込んでから利用するまでの流れは以下のとおり。
- 利用する地域がWiMAX対象エリアか確認
- お得なプロバイダを決める
- Webサイトの指示に従い、住所や支払情報を申し込みフォームに記入する。
- ホームルーターが発送されるので受け取る
- 簡単な初期設定をおこない利用開始
とてもシンプルな流れです。
店頭で申し込むことが可能なプロバイダもありますが、なかなか外出することが難しい場合は、オンラインでの申し込みがおすすめです。Webサイトに必要な情報を入力するだけご指定の住所へホームルーターを送ってもらうことができます。あとは、簡単なセットアップをおこなうだけで自宅でホームルーターを利用することができます。
まとめ
ここまでWiMAXのホームルーターの特徴から導入するにあたって考慮すべき点について解説してきました。最後にあらためておさらいをします。- ホームルーターとは電源を入れるだけで通信できる据置型Wi-Fiルーター
- 工事をせずに自宅で高速通信が可能
- 持ち運びに向いてはいないが、同時接続が20~40台可能
- サービスはWiMAXがおすすめ
- プランは使用するデータ量で決める
- 契約する際はプロバイダを比較すること
- 後悔をしないためにも契約前に注意点を必ず確認すること
上記の点がWiMAXのホームルーターの特徴です。おすすめのホームルーターに関して詳しく知りたい方は下記の記事をぜひご覧ください。
ホームルーター徹底比較!おすすめはどれ?
最後までお読み頂きありがとうございました。この記事が最高の通信環境を整える上で参考になれば幸いです!